『地上絵』は、橋爪志保(1993-、羽根と根)の第一歌集。

改札の前であなたと完全におんなじひとがほほえんでいる
振る腕が痛めばときどきひだりみぎ変えながら聴くライブだったね
靴ひもをむすんで顔をあげたとき友だちとよべるひといなかった
ここへ来て一緒に濡れてほしいのにあなたは傘をたくさんくれる
ともだちが描いた絵本にかかれてた人間関係かっこよかった
いばってるバイトリーダーなぐったら中から小銭がいっぱい出てきた
死んだあとぜったい星になってやると意気込むきみの無職のちから
レコードの針をゆっくりおとすようにはじめましてとおじぎをされる